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星たちの海越えて

出来ないことなんてない

東宝ミュージカル「エリザベート」 2015年版 キャスト感想

今年の東宝ミュージカル「エリザベート」のWキャストの感想をつらつら書きたいと思います。

※7月22日、蘭乃シシィ佐藤フランツ追加!

※8月2日、井上トート、少年ルドルフ追加!


(記事を書いたのが京本ルドルフ復活の日なので大我の記事はこの前あげました)

 

花總まりさん as エリザベート(シシィ)〕

「日本エリザベート界のレジェンド」by井上雄さん

その言葉の通り!初めてその歌声を聴いたときはびっくりしました。こんなにも綺麗に高音を出し続けられる人がいるのか、と。少女期~晩年まで、本当に年をとっているんじゃないかと思うくらいの成長が3時間で見られました。絶頂期までは声が少しずつ大きくなっていって、それからは声が低くなって言葉もゆっくりになって。それだけじゃなくて見ると表情も変わるんです!もちろんお化粧もあるだろうけど、人が違う!あと、ミュージカルの歌い方って台詞のように歌うんですけど、それがすっっごくはまっていて感情移入がしやすかった!!

調べたら花總さん、エリザベス女王マリー・アントワネットって皇室王室の役が多いんですね。ピッタリだと思います。来年の1789もみたい!


〔蘭乃はなさん as エリザベート(シシィ)〕

上からみたいですが可能性があるな!と!

確かに歌唱力では劣ってしまうところもあり、あとお疲れなのかな…という場面はありましたが、お芝居はわたし蘭乃さんの好きです。というか、史実に近いのはおそらく蘭乃さん。感情の込め方も自然だし少女時代は若さがでてて!(笑)1幕蘭乃さん2幕花總さんでみたいと感じました。歌は、ボイトレとかいって練習すれば化けるんじゃないかな〜なんて。私がいうのもおこがましいのですが。舞踏会のシーンでトートダンサーと踊る場面、蘭乃さんは途中までフランツと勘違いしていてだんだんこれは違う…と気づいて表情が変わるのが印象的でした。

 

城田優さん as トート閣下〕

初めてみた感想が「喰われる!!!!」でした(褒めてます)。

身長が大きいからとにかく目立つのと、俳優の城田さんに見慣れていた私は城田さんの歌に圧倒されました。シシィに対してもルドルフに対してもこのまま襲うんじゃないかってくらいの勢いで凄みがありました。でも、存在感はないんです。あるけどないんです。言ってる意味わからないと思いますが、トートは客席から登場したり、ステージのそこから?!っていう場所からの登場があったりするのですが、気付かないんです。いつのまにかいるんです。それがすごいところだなあと。あと田代フランツに対しての敵対心スゴイ。バチバチ。


井上芳雄さん as トート閣下〕

最後の最後で、しかも基準が城田トートだったのでそれも含め衝撃的でした!芳雄さんの凄さは生の舞台を観てこそ分かるものだな、と実感。とにかく迫力が半端じゃなかったです。城田さんは演技で魅せているイメージで、芳雄さんは観客全員に自分をアピールして引きつけているイメージ。俺をみろ!!!みたいな。自分でも書いててよく分からない!なんとなくでいいから伝わってほしい…!ミュージカル俳優ってこういうことなんだなぁ、と。トートが主役なんじゃないかってくらい。そして人っぽい(笑)カフェになじんでる。最後のダンスは震えました。ど迫力。あと、マントさばきが凄い上手だったのでバサァッッ!!って綺麗にマントが広がるのが気持ちよかったです。慣れていらっしゃる。

 

〔田代万里生さん as フランツ・ヨーゼフ〕

最初のシーンで分かります。「マザコン皇帝」そのものだって!(笑)

歩き方ひとつでもキビキビしてて、しかもそれがわざとらしくなくて無意識に動いている感じ。田代さんはお見合いからシシィのことをずーーっとみてニコニコ♡してるし舞踏会もシシィしか見えてないしシシィに対してまっすぐ。シシィしか見えてないです♡っていう、まさしく「恋は盲目」だな!と。優しい目なんです!!田代さんのフランツ!あと二幕からの老けスピードが恐ろしいほど早い。もちろん声とか変えられてるんだけどルドルフに対してとか普通に怖い。最後までシシィのことが大好きで、むかつくーー!!ってなってたのに夜のボートではフランツに感情移入しちゃうから怖い。


佐藤隆紀さん as フランツ・ヨーゼフ〕

すっっごく優しいフランツ!!

田代さんがキビキビしてて生真面目で…というイメージなら、佐藤さんは優しくて暖かい。最初のシーンから優しさがにじみでていて、皇帝向いてないんじゃ…(笑)ってくらい。ですが、歌は別格。すっっっごく上手い!!!!あんなに優しいのに歌の説得力が凄い。あんな風に言われたらルドルフもそりゃ崩れ落ちる。さすがです。先日泣く泣く田代フランツとお別れをしましたが←、はじめの一声を聴いた途端「フランツーー!!!すきー!!!!」って簡単にやられました。フランツ選べないなぁ。

 

〔古川雄大さん as ルドルフ〕

これでもかってくらい2・5次元。

古川さんの青年ルドルフをはじめてみたとき、組み合わせが花總シシィと田代フランツだったのですが、こりゃこんな美しい皇太子生まれますわー!!と納得。城田さんと古川さんが続投組で、さすが完成させてきてるという印象でした。古川さんは自分で革命を起こそう!ハンガリー国王になろう!という意志がちゃんと自分にあって、だからエリザベートに拒絶されたときに「なんで!?なんでわかってくれないの!?」って絶望がすぐに入ってくるんです。最後まで自分の意志で動いているんだろうなぁとおもいました。そして古川さんは初ミュージカルの大我に何かと優しくしてくださって自分のFCイベント変更してまで代役してくださって頭上がらないです。

余談ですが、レディ・ベスのフェリペ王子が美しすぎるのでDVDにしてください!!!!(笑)

 

京本大我さん as  ルドルフ〕

わたしあんなに歌上手くなってるなんてきいてないです!!

おそらくみなさん一番の心配材料は彼だったと思いますが、しっかりミュージカルになっていてびっくりしました。昨日は病み上がりだったせいかいつにもまして消えそうなルドルフだったらしいですが。古川ルドルフと違うのは、「操り人形」になっている部分。革命を起こす部分でもなんでも洗脳されて悪い大人に利用されて自滅していってる・・という印象でした。同じ役でもここまで違うのか。例えば上からおろされた旗をむしりとる動作ひとつでも、古川さんは思いっきりガッととるのにそっ…と不安そうにとるんです。大我が評価されているのは古川さんの真似にならない「ルドルフ」を演じているからでは?と思いました。これぞWキャストの醍醐味。あと大我もDNAを感じる。性格は全然違うけど、たしかにあの親から生まれます。

大我に関してはあとでもう一回記事書くけど、完全復活まってます!

 

〔山崎育三郎さん as ルキーニ〕

わたしは育三郎ルキーニ個人的にすごい好み。

まずミュージカル界のプリンスというだけあって歌はめちゃくちゃ上手いわ顔シュッ

としてるわなんでも器用にこなしちゃう。ずっと傍観者でどこか他人事のようにエリザベートを追いかけているのに最後は狂ってる。狂気。ずっと観客を楽しませているのに節々にルキーニの狂った性格が見え隠れしていてゾッとした。最後の刺すシーンは育三郎さんのほうが自然かな。あと、私がはいった日はお客さんが落としたハンドクリームをさっと拾って歌いながら渡すというレアシーンがありまして、私は育三郎ルキーニにほれました。暗殺者なのに。

古川さんでもいったけどレディ・ベスのDVD化!!!!!!(笑)

 

尾上松也さん as ルキーニ〕

育ルキーニが狂人なら松ルキーニはゲスい!!!!

人間らしさがよりでてるのは松也さんかな。表現が直接的だしwwシシィのいやなところをさらけ出しては面白がってる感じ。高音は確かに課題だけど台詞回しはさすが歌舞伎役者!聞き取りやすいし抑揚もあって、初めて見る人でも理解がしやすいのは松也ルキーニなのでは。キッチュで育三郎ルキーニはほいほいあげるのに松也ルキーニ全然あげなくて笑いました。松也さんも今回東宝の中にぶっこまれた中の一人ですが、すごくマッチしていていいとおもう!表現者なら、ジャンルは違っても綺麗に混ざるんだな、融合してて面白いなって感じました。


剣幸さん as  ゾフィー

これこそゾフィー!!!思わず拍手。

太后として息子フランツを立派な皇帝へ育て上げ皇后のエリザベートに厳しい皇后教育を行い、「宮廷唯一の男」と呼ばれたゾフィー。剣さんのゾフィーは迫力満点でした。本当に怖いし、エリザベートが嫌だと嘆いても自由を許さない。でもそれはただの嫁姑ではなくて、自分がそうしてきたから、皇后としてこうあるべきだという強い信念があったのかな、って。2幕でゾフィーが言う印象的な台詞があるんですけど、そこからゾフィーの死までの流れでもう!ゾフィーに!!!感情移入しちゃう!!調べたら元男役トップスター。さすがです。


香寿たつきさん  as  ゾフィー

剣さんを見てから考えると若っ!なゾフィー

でもそれが悪いわけじゃなくて。たつきさんのゾフィーも凄く良かったのです。とにかく歌が上手!で、そこまで出るんだ…と驚愕。剣さんのゾフィーは「徹底して自分の優しさを出さない」のに対してたつきさんは「優しい面も垣間見得る」イメージ。私の勝手な。フランツに対してもエリザベートに対しても1幕の段階から本当は優しくてあなたたちのためなのよ…というのが分かる。でも表向きは怖い。みたいな。たつきさんは宝塚初演でのルドルフ役ということで、そこも関係してるのかな。


〔未来優希さん  as  ルドウィカ/マダム・ヴォルフ〕

ルドウィカの時は未来さんもインタビューでおっしゃっていた通りコミカルちっくで、「計画通り」が私も好きなナンバー。そして2幕のマダム・ヴォルフは、二役だと分かっていても本当にシシィのママ!?と疑いました。すっごい!役もあるけどあんなに変えられるなんて!そして未来さんは宝塚の新人公演でゾフィーを演じられたとか。映像見ました。時空歪んでました(笑)(歌が上手すぎて)。今回のエリザベートのキャストどうなってるの!?(笑)


〔少年ルドルフ〕

大内天くん>

エリザベートが初舞台だそうで、私がみたのもかなり序盤一回なのでいまどれほど成長しているのかは分からないのですが、初舞台であれだけの歌を歌えるって相当すごい。大我ルドにも古川ルドにもどちらにもなりそう。


池田優斗くん>

私のイチオシキャスト!!(笑)池田くんは2回みることができましたが間1.2週間しか経ってないのに歌の上達の早さに驚きました。池田くんは大我ルドかな。儚さと何も知らない真っ白な心をもってるイメージ。あとカテコが可愛いんだこれがヽ(;▽;)ノ


松井月杜くん>

第一声を聞いた瞬間「なんだこの子は!?」となる。うますぎる。プロフィールみたらレミゼのガブローシュやっててそりゃ上手なはずだわ〜!!と納得。つきとくんは古川ルド。しっかりとした意思をもってるイメージ。歌にミスが全くなかったのが本当に凄かった。



Wキャストの醍醐味が味わえるであろう今年のエリザベート、チケットない方は…がんばってとる価値はあると思います!